【保存版!】 人気のヨガ9種類 効果や難易度まとめ

ヨガの種類 ハタヨガ アイアンガー アシュタンガ

ダイエット、ストレス解消、健康・・・色々な目的で「ヨガ」をはじめたい!と思ってみても、種類が多すぎて、どの種類が自分に合っているのか分からないと悩まれている方も多いかもしれません。

ヨガは、紀元前よりインドで発祥し、世界中に広がっていく中で様々な流派や種類に枝分かれしてきました。最近では日本でもヨガスタジオやフィットネススタジオが乱立し、様々なところでヨガを体験することができるようになりました。

今回は基本となるヨガの伝統的流派、現代社会での多様化するヨガの種類をまとめて見ていきたいと思います。

既にヨガに取り組んでいる方だけでなく、これからヨガをはじめたい!と思っている方の手助けにもなりますように。


目次

  1. ◎まずは押さえておきたい『ヨガとは』
  2. 伝統的なヨガ:難易度から効果など
  3. 伝統的なヨガ1:ハタヨガ
  4. 伝統的なヨガ2:アイアンガーヨガ
  5. 伝統的なヨガ3:アシュタンガヨガ
  6. 伝統的なヨガ4:シヴァナンダヨガ
  7. 伝統的なヨガ5:陰ヨガ
  8. ◎伝統的流派から現代のヨガへ
  9. 現代ヨガ1:ホットヨガ
  10. 現代ヨガ2:岩盤ヨガ
  11. 現代ヨガ3:エアリアルヨガ
  12. 現代ヨガ4:SUPヨガ
  13. ◎自分に合ったヨガを見つけるために


まずは押さえておきたい『ヨガとは』

ヨガは大昔、古代インダス文明において発祥し、少しずつ変化しながら現代まで継承されてきました。元々はインドのカースト制で高い位に属する若い男性が行う心身の調和を目的とした修行のひとつだったのですが、時代の変化と共に現代人の抱える問題や目的にあった多様なヨガが生まれ、今では多くの人にとって生きるための思想やエクササイズとして親しまれるようになっています。

美容や心身の健康への効果があり運動量や難易度も色々な選択肢があるので、美意識の高い女性やビジネスに励む男性だけでなく、老若男女問わずに取り組めるのが人気の理由です。


伝統的なヨガ:難易度から効果など

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選択肢が多いヨガのクラス…。その多くは古くからの流派が基礎。ヨガには難易度も流派も色々な種類がありますが、さらにそれぞれのスタジオやジム独自のヨガプログラムを提供しているところも多く、日々細分化が進んでいるのが現状です。ですが現代行われている多様なヨガも、多くは古来から継承されてきた伝統的ヨガを基礎としています。

ここでは伝統的なヨガの中の最も基本的な流派と、その思想を汲んだヨガの現代での主な名称をご紹介しましょう。


伝統的なヨガ1:ハタヨガ


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数あるヨガの流派の中でも最も古くから受け継がれて来た起源的なヨガがこのハタヨガです。「ハタ」とはサンスクリット語で太陽を意味する「ha」と月を意味する「tha 」から成り立つ言葉であり、陽と陰、男と女、天と地、吐くと吸う、心と身体など、この世界を構成する相反する2つのものを調和させ、陰陽のバランスをとる事を目的としています。

「アーサナ」=ポーズと「プラーナヤーマ」=呼吸法の基本を丁寧に学べるので、心と身体をホリスティクに整えたい方、アーサナの基礎を押さえたい方に向いています。これからヨガを始めたいのだけれど、どのヨガを選べば良いか迷っている方もまずはハタヨガを体験してみることをおススメします。


・クラス名:ハタヨガ、ベーシックヨガ、リラックスヨガ、ハタフローなど

・難易度:★~★★★

・対象者:初心者から上級者まで

     柔軟性を高めたい方

     ヨガを体系的に取り入れたい方など



伝統的なヨガ2:アイアンガーヨガ

アイアンガーヨガはYogacharaya Sri B.K.S.Iyengar(Sri B.K.S. Iyengar / 1918~)によって編み出された流派であり、長時間の瞑想に耐えうる強靭な肉体と精神を作り上げることを目的に生まれました。幼少の頃から身体の弱かったアイアンガー氏は15歳の時に現代ヨーガの父と言われるクリシュナマチャリア氏Tirumalai Krishnamacharya / 1924~1989)の下でヨガ修行を始め、自身の健康と精神の安定を実感したと言われています。

そして怪我や故障歴があっても身体を正しく使い柔軟性を高め、精神面や神経系統も含めた全身のコンディションを整えるためにアライメント(アーサナをとる際の正姿勢、身体の各部位のポジション)に重きを置いたメソッドを考案しました。

そのため、アイアンガーヨガは何と言っても正しいアライメントでアーサナを行う事に特化しています。そして怪我歴や傷めている箇所があっても身体に負担無く柔軟性を高めていけるようにプロップス(=補助器具、ベルトやブロックなど)を積極的に使うのもアイアンガーヨガの特徴。

スタミナを増進させつつ、年齢や身体のコンディションに合わせて行う事ができます。


・クラス名:アイアンガーヨガ、ハタヨガ、ベーシックヨガなど

・難易度:★~★★★

・対象者:初心者から上級者まで

     柔軟性を高めたい方

     アーサナを正しく学びたい方



伝統的なヨガ3:アシュタンガヨガ

現代ヨーガの父と言われるクリシュナマチャリア氏に師事したシュリ・K・パタビジョイス師(Sri K Pattabhi Jois / 1915~2009)によって、アシュタンガ(=八支則。ヤマ「禁戒」やニヤマ「勧戒」などの心身の健康を高め自己実現するための8つの教え)を実践するヨガとして考案された運動量の多いヨガであり、その流れるような動きは現代のパワーヨガの前身ともなりました。

 アシュタンガヨガは初級のプライマリーシリーズをはじめとして6つのレベルに分類されます。太陽礼拝から立位、座位、逆転、締めまでアーサナの順序が決まっており、動きに合わせてウジャイ呼吸(喉元を引き締めて鼻の奥を振るわせるような呼吸)を行います。また、ドリシュティ(視点)を非常に重要視するのもアシュタンガヨガの特徴。呼吸、視線、ダイナミックな動きによって精神が研ぎ澄まされ、集中力が高まります。

クラスの進め方は、スタジオで自分のペースでアーサナを実践していくマイソールと、インストラクターのカウントや導きで一斉に行うレッドクラスがあります。

難易度の高いアーサナが多くプライマリーシリーズでもそれなりの体力を要するため、慣れるまではマイソールで練習していくのがオススメです。


・クラス名:アシュタンガヨガ(流れるように動くパワーヨガ、ヴィンヤサヨガ、フローヨガもアシュタンガヨガから派生したと言える)

・難易度:★★~★★★★★

・対象者:中級者から上級者

     筋力を付けたい方

     ハイレベルなアーサナに挑戦したい方



伝統的なヨガ4:シヴァナンダヨガ

プラーナヤマ(呼吸法)に加え12の基本となるアーサナ、自然への感謝と体内の生命エネルギーを感じる特有の太陽礼拝、瞑想、そしてマントラの詠唱を主軸に行います。

創始者のスワミ・シバナンダ師(Swami Sivananda / 1887年~1963)は元々西洋医学の医師であり、ヨガによってスピリチュアリティを高める効果を科学的な見地からもアプローチしました。


特徴としてはどちらかというと動よりも静の要素が強く、ヨガの実践によって得られる精神の変化に重きを置いています。そしてシヴァナンダヨガで提唱されるヨガの実践とは、アサナ(ポーズ)にとどまらず、瞑想、生活習慣や食事法など、総体的な生き方そのものの教えであり、現代でも多くのヨガ愛好者の生きる指針となっています。


特にポイントとして挙げられるのは、1つ1つの基本ポーズの間に都度シャバアサナ(前身弛緩)を入れるところ。これは筋肉や精神をリセットし、アーサナの効果をより心身に浸透させるためであり、シャバアサナでの呼吸や瞑想を通じて心身のバランスを整えていきます。

また、プラクティスの終盤に行う事が多い倒立のアーサナをプラクティスの冒頭で行うのもシヴァナンダヨガのひとつの特徴の1つです。


・クラス名:シヴァナンダヨガ等

・難易度:★~★★★

・対象者:初心者から上級者

     精神バランスを整えたい方

     ヨガを思想としても取り入れたい方



伝統的なヨガ5:陰ヨガ

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陰ヨガは、ひとつのアーサナをスパンの長い深い呼吸とともに、通常3分から5分間以上じっくりホールドするヨガです。呼吸によって柔軟性を高めながら心も緩ませることで“陰”のエネルギーを補い、より深いリラックス状態へ導く事を目的としています。

刺激が多く交感神経ばかりが活性化しやすい日常を送る現代人は、総じて陽のエネルギーに傾きがち。そのため、日常から少し距離を置き副交感神経の働きを高めることのできる陰ヨガは、初心者から上級者まで幅広い層からの関心を集めています。

特徴としてはホールド時間が長い事、そして自重を利用しながら関節周辺の組織をほぐし可動域を広げるようなアーサナが多いことです。そういったアーサナは感覚や意識を自分の内側へと向け易いので、瞑想を深めたい方にも広く行われています。


・クラス名:陰ヨガ、リラックスヨガ、リストラクティブヨガ等

・難易度:★~★★

・対象者:初心者から上級者

     精神バランスを整えたい方

     ヨガを思想としても取り入れたい方


◎伝統的流派から現代のヨガへ

いくつか主流な伝統ヨガの流派を挙げてみました。

現代のヨガはこれら古来の流派そのものはもちろんのこと、色んな流派の思想を組み合わせたようなクラスも多数存在しています。

例えば基本的なハタヨガとアシュタンガヨガの流れるような動きはパワーヨガやヴィンヤサヨガとして人気がありますし、動的な陽ヨガと陰ヨガを組み合わせたメリハリのある陰陽ヨガも定着しています。陰ヨガに適したアーサナをプロップスを使い、さらに身体への負担を減らしつつ効果的に行うリストラクティブヨガは上級者やアスリートの身体のケアとしてもオススメのメソッドです。

また、現代ヨガの種類は流派だけでなく、行う環境や道具によっても更に広がりを見せています。

現代ヨガ1:ホットヨガ

常温で行うヨガと比較して、35°~40°の湿度60%程度の環境で行うホットヨガがあります。ホットヨガは発汗が促されるのでデトックス効果や凝りの解消、美肌効果が期待出来ます。定期的に汗をかいてスッキリしたい人にもオススメ。ただし、場合によっては身体に負担がかかりすぎる場合や、体温調節が追いつかず逆に自律神経が乱れる原因になる場合もあるので、体調に配慮しつつ正しく行いましょう。


・難易度:クラスによる

・対象者:発汗効果、デトックス効果、凝りの改善、美肌効果を得たい方



現代ヨガ2:岩盤ヨガ

サウナのように汗をかく目的で温めた岩石の上で横になって行うのが岩盤浴ですが、岩盤ヨガはその名の通り岩盤浴を行うような環境で行います。実際は岩盤浴よりも少し低めの温度で行われる事が多く、ホットヨガ同様、発汗効果や凝りの解消などの効果があります。

 人工的に温度や湿度を整えるホットヨガと違い、岩盤によっての温熱効果で室内環境を保つので、よりナチュラルな環境でヨガに取り組むことができます。


・難易度:クラスによる

・対象者:発汗効果、デトックス効果、凝りの改善、美肌効果を得たい方



現代ヨガ3:エアリアルヨガ

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空中からぶら下げた布を利用して、ぶら下がりながら行うヨガです。重力も使いながら、身体になるべく負担をかけずに行うことができます。初心者でも行う事ができますが、インナーマッスルを効果的に使えるとより安定した状態で取り組めるのである程度ヨガの経験がある方がより向いています。


・難易度:★★から様々

・対象者:どちらかというと経験者向け、楽しみたい方



現代ヨガ4:SUPヨガ

世界中で急激に人気が高まっているウォーターアクティビティー「SUP(スタンドアップパドルボード)」とヨガを組み合わせたのがSUPヨガです。

自然音の中、水上のボードで行うヨガは、地上で行うのとはまた違った解放感を味わうことができます。よりバランス感覚が必要になるので自然と体幹が鍛えられるのもSUPヨガの魅力の1つでしょう。

女性だけでなく男性にも人気があり、アウトドアとして今後も更に注目されていきそうです。


・難易度★★から様々

・どちらかというと経験者向け、楽しみたい方



◎自分に合ったヨガを見つけるために

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今回は伝統的なヨガの流派、そして現代での一般的なヨガのクラスの種類を探ってみました。自分の目的やフィーリングにピッタリ合ったクラス探しに役立てていただければ幸いです!

すでにお気に入りのクラスを見つけている方も、たまには他のレッスンも受けてみると、また視野が広がるかもしれません。とにかく、まずは体感してみるのが一番!

自分に向いていると思っている流派のクラスが必ずしも合っているとは限りません。心と身体を繋ぐヨガであるからこそ、フィーリングや直感を何より大切にしたいと私は思っています。


どんどん多様化しているからこそ、心と身体がシンプルに気持ちよいと感じるヨガを見つけたいものですね★

プロフィール

Guest Blogger:よがくらげ 雅子
ヨガインストラクター 、三児の母

長年ヨガを続ける母の影響で学生時代に軽い気持ちでヨガを始める。
身体のために細々と続けていたが、続けるごとに精神的にもヨガの大きな効果を感じ、より深くヨガを学び伝えるべくインストラクターとしての活動を開始。

スタジオやフィットネスクラブ、サークルなどで幅広いクラスを担当。
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